20ヵ月区切は食安委で否定されたけど

さてさて、BSE狂牛病)以前に、あなたはこんな衛生状態の「食品」、召し上がれます? というか、日本へ輸出していた企業なので、我々、今まで食べていた可能性があるんですがね。 まぁ、お読みくださいこの告発陳情書。
ローカル556(米国最大手食肉加工企業労働組合)から農水省への申し入れ
全告発内容はここ ちなみに、へたり牛食用禁止は2003年12月末からとか。それ以前の在庫がまだあるようで、吉野家が牛丼イベントを開催するそうですが・・・・・

BSEの話に戻ると、何ヶ月だろうが、感染牛のすべての組織は食物連鎖に入れるべきではないのですが(中間とりまとめ案に掲載されたWHO見解より)、何を仰っているんだか理解不能の記事がありました(末段参照)。

危険部位除去がまともに行われていない、と検査官労組から”内部告発 ”があった上に、”血粉を飲み、交差汚染のリスクをはらむ怪しい牛を(20ヵ月以下だからと言って)人に食べさせるなんて事態は避けていただきたいものです。猿(霊長類)の実験では5gの脳を”食べさせて”、5年後に発病したそうですよ。牛は0.001g=1mgでも感染したわけですが、霊長類も、もっと少量で実験したらどうなりますかね? 大体、末梢神経(肉中にも当然存在する神経)からもプリオン検出炎症臓器の肝臓(レバー)やら腎臓にも蓄積、などという新しい知見が続々と伝えられる中、危険部位(SRM)除去という概念さえ怪しくなってきましたよ。(注:動物の慢性炎症は目で見て確認できないとか

さらに心配なのは、輸血で変異型ヤコブ病(vCJD)が感染することがわかってきたことです。この病気の怖いところは、輸血、内視鏡、歯科、手術などで感染拡大が危惧されていることなのです。(次回詳細をUPします。)

日本は血液製剤を米国から輸入し続けています。ですので、食の安全・輸入再開問題だけに囚われず、医療での感染を防ぐために、米国にまともな対策を講じるように申し入れをしてもらわねばなりません。

話は変わりますが、輸入再開シュプレヒコールをあげている団体さんが、「日本の基準は国際基準に外れてる」なんていうのを耳にしますが、米国牛輸入をストップしているのは昨年12月時点でも55カ国にものぼるんですよ〜。ちなみに農水省が過去、EUの忠告を無視したために日本にBSEを蔓延させたというイワクのある、欧州食品安全局(EUの機関)の米国対象の評価が昨年に出たんですがね、NOT OKの嵐なんですよ〜。話を誤魔化されないように、ご注意あれ。

ところで、その書簡とやら↓を公開していただきたいですね。なにせね、過去の共同通信のBSE報道を振り返っても、例えば、2時間半予定の審議会開始18分後に、その日の会議内容を配信、続報なし、とかされてますので、どうも共同さんのBSE報道は眉唾の記事が多くて。。。


★★★牛肉は2国間協議で決着を 農相、米農務長官に書簡★★★
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050131-00000203-kyodo-bus_all
 牛海綿状脳症(BSE)の発生に伴い禁輸となっている米国産牛肉について、島村宜伸農相がジョハンズ米農務長官に対し「日米2国間の話し合いで決着を図りたい」とする書簡を送っていたことが31日、明らかになった。
 日米は昨年10月、生後20カ月以下と確認できる若い牛の肉を部分解禁する大枠をまとめており、その基本方針を再確認するとともに、世界貿易機関WTO)などの場で争うことにならないようけん制するのが狙い。
 書簡は、ジョハンズ新長官の就任に対する祝辞として1月下旬に送り、BSEの安全対策については、専門家による科学的な検討を重視する日本側の基本姿勢を伝えた。
共同通信) - 1月31日20時30分更新

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