米牛トレーサビリティを、自民ふただ議員が否決するって?

■【内外無差別はどこへいった?】米国牛トレーサビリティー法案を自民党のふただ(ニ田)議員が否決するといっている件

米国牛輸入については、「内外無差別」が前提で、例の怪しい月齢区切り論争が勃発したようですが、「内外無差別」というならば、当然「飼料」や「SRM除去」「トレーサビリティー」も一緒でなくてはなりません。

(私は、どっちにしろ安全なやり方を優先すべき、と消費者として思いますが)

7月27日に行われた国会の農水委員会のBSE質疑で、その、国内産と同等の、米国牛のトレーサビリティー法案について、ふただ(ニ田)議員が否決するといっているという、くだりがありましたので、文章に起こしてみました。

衆院:農水委員会のBSE質疑で油脂・血液飼料の問題指摘&食安委内紛
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/b35ba6a5239ef9010394300ee16adb15

輸入再開条件は内外無差別、だとしているのに、おかしいですね。
 
国会では、「飼料管理は問わない」と島村農相も理解不能な発言をしています。関係あるのかはわかりませんが、島村氏は、外食産業から献金を受けておられたとのこと。

島村農相「飼料問題は食安委に諮問せず」&外食業界の島村氏献金ニュース
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/1377958e3bbdcab80707337171f7f943

ビデオから、トレーサビリティーの部分を起こしてみました。
「山田議員の発言を指定」して、その最後の質問、29分50秒あたりからです。
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/b35ba6a5239ef9010394300ee16adb15

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日本フードサービス協会の加藤専務の発言を受けて、山田議員の最後の質問

(議長)山田君。

(山田議員)よく、理解できなかったんですが、リスク、といっても、WHOではヒトのフードチェーンの中に、いわゆる感染牛を入れちゃいけないと、はっきりこれは採択されておりますから、本来ならスクリーニング、いわゆる食の安全とか安心じゃなく、すべてを全頭検査して、できうるかぎり、その、消費者に安全なものを与える、これが建前だと私は考えておりますが、

そんな中でひとつ、所謂これから先、将来アメリカ産からの牛肉が入ってくるとしたら、実は国内の牛肉は加藤専務、ご存知のようにトレーサビリティー、所謂生産者から、いまやどんな注射をうったか、薬品使ったか、どういう餌をやったかまで、もちろん生産者の名前もわかるようになっております。

で、コストはかなり、1割から2割はかかっております。解体処理にいたるまで、小売段階まで。
そうしますと、アメリカから、輸入牛肉については、一切そういう規制がない。

これはたいへん、私は、日本は、内外平等といういうならば、6割も入ってきている輸入牛肉について、当然そういうトレーサビリティー法案を出すべきだと、そういっているのですが、自民党のふただ(ニ田)先生がこの法案、今出して審議中ですが、これを、審議したら否決する、といわれるもんですから、このまま採択できずに、困っているところですが(笑 (ヤジあり)

それでひとつ、もしアメリカから入ってくるとしたら、当然のことながらその、すくなくとも検査してる日本の牛肉と同じように、検査している、検査していない、それくらいについては当然表示する必要あるんじゃないか、アメリカ産の牛肉である、あるいはオーストラリア産の牛肉である、検査しているか、検査していないか、それを、ひとつ最後に、和田さんと加藤さんに一言ずつ、イエスかノーかお答えいただければ、ちょうど私の質問は終わりました。(笑(抜粋以上)

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参考 ふただ議員のサイト(二田孝治議員)
http://www.futada.gr.jp/

外食産業のみなさまへのお願い
SRMを完全に除去」という、実現不可能なことをいわれるのは、もう、お止しくださいませ。消費者をそこまでひどく馬鹿にしないでください。まず、SRM除去も検査・飼料管理と同じように限界がある、ということは行政も認めて、発言しています。

あとは三つ巴の規制で、どうやってリスクを下げていくかがBSEの対策でしょうし、

不可能なことだけをピックアップして、主張し続けられると、牛どころか「他の食材の安全管理」への不安、不信まで生み、今後、外食産業のイメージ自体に影響が出てしまいかねないのではないかと、私は感じています。
参考:
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/2364c0b9046c5e63aed236944b9a9e33
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/0a2e4459558beb8d921eb79753e6c8fa
http://hideyukihirakawa.com/blog/archives/200507/250235.php