ヒト由来薬品注射推奨:マガジンハウス・小学館・講談社

>効能・効果:更年期障害,乳汁分泌不全
>効能又は効果:慢性肝疾患における肝機能の改善

の目的で認可されているヒト胎盤(プラセンタ)製剤などの注射が美容目的で使用されていて、多くの女性誌で推奨されているわけですが、さて、注射に患者への感染症などに関する重要説明事項があるってこと、使用者はご存知なんでしょうか?

取り扱い上の注意
本剤は特定生物由来製品に該当したことから,本剤を投与した場合は,厚生労働省令に基づき,医薬品名及びその製造番号,投与(処方)した日,投与患者名,住所等を記録し,少なくとも20年間保存すること。

重要な基本的注意
「患者への説明」:本剤の使用にあたっては,疾病の治療における本剤の必要性とともに,本剤の製造に際しては感染症の伝播を防止するための安全対策が講じられているものの,ヒトの胎盤を原材料としていることに由来する感染症伝播のリスクを完全に排除することができないことを,患者に対して説明し,その理解を得るよう努めること。
http://mid.cc.kumamoto-u.ac.jp/data.php?record=5299400

重要な基本的注意
本剤は,原料提供者1人1人について既往歴,問診及び血清学的検査等によってウィルス・細菌の感染症等をスクリーニングし,その後HBV−DNA,HCV−RNA及びHIV−1−RNAについて核酸増幅検査(NAT)を行い適合した,国内の満期正常分娩ヒト胎盤を原料として製造されている。
また,本剤の製造工程で行う121℃,20分間の高圧蒸気滅菌処理は,HIVをはじめとする各種ウィルスに対し,不活化効果を有することが確認されている。更に,製品試験においてHBV−DNA,HCV−RNA,HIV−1−RNA,HTLV−I−DNA及びパルボウィルスB19−DNAについて核酸増幅検査(NAT)を行い,適合したものであるが,投与に際しては,次の点に十分注意すること。
現在まで,国内外において本剤の投与により変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)等の感染症が伝播したとの報告はない。しかしながら,製造工程において感染症を防止するための安全対策が講じられているものの,製造工程において感染症を防止するための安全対策が講じられているものの,ヒト胎盤を原料としていることに由来する感染症伝播の危険性を理論的には完全に排除することができない。
本剤の使用にあたっては疾病の治療における本剤の必要性とともに,本剤の製造にあたっては感染症を防止するための安全対策が講じられているが,ヒト胎盤を原料としていることに由来する感染症伝播の危険性を完全に排除することができないことを患者に対して説明し,理解を得るよう努めること。
http://mid.cc.kumamoto-u.ac.jp/data.php?record=2586400
※注:ヒトがヒトを食べて感染するクールー病の潜伏期間:昨年50年目で発症の例が報告されました。

メルスモン製薬は昨年こんな問題がありましたが。

薬事法違反業者に対する行政処分について(概要)
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2005/02/h0216-2.html
3. 違反事実(適用条文) (1) 無承認無許可医薬品の製造・販売 :
ヒト胎盤を小片に切り滅菌しバイアル瓶に小分けしたもの (以下「ヒト胎盤製品」という。)を製造・販売していた。 (法第18条第1項及び第55条第2項違反)

「黒い大人のヒトのブログ」もご参照。。
http://www.908.st/mt/cmstriker/archives/002587.html
http://www.908.st/mt/cmstriker/archives/002598.html
http://www.908.st/mt/cmstriker/archives/002609.html
プラセンタ注射に関する掲示
http://life7.2ch.net/test/read.cgi/seikei/1114833596

マガジンハウス、小学館講談社若い女性を対象とする雑誌にて、注射を推奨しているようです。
注射されている方の献血規制がないのは、かわらないようですね。

http://www.wakabamc.com/review.html
Domani ドマーニ 10月号 小学館
モデルさんの3ケ月コーディネート日誌のある1日。「本誌ライターやモデルの駆け込み寺となっているクリニックでプラセンタ点滴を受ける」と当院が紹介されています。

GLAMOROUS グラマラス 8月号 講談社
「最強夏肌緊急レスキューブック」でおすすめクリニックとして紹介されています。
(プラセンタ点滴)

BOAO ボアオ 8月号 マガジンハウス
「私流、美容術」のコーナーに当クリニックとプラセンタ療法が紹介されています。

GINZA ギンザ 6月号 マガジンハウス
(株)ビギ広報チーフ 笠井友理さんの行きつけで、プラセンタ療法の高い技術で知られるクリニックとして紹介されています。

BOAO ボアオ 3月 マガジンハウス
美容通が駆け込むゴッドハンドのマッサージ処として、当院のプラセンタ注射が肩こりに効果的と掲載されています。

Hanako 2004年11月24日号 マガジンハウス
自分への「ごほうび」決定版に当クリニックと、プラセンタ療法が紹介されています。

一発逆転!美肌獲得31日間集中プログラム(プラセンタ-にんにくエキススペシャル点滴) Precious 2004.12月号 小学館
http://www.ao-clinic.com/main/magazine.htm
【紙面記事内容】
■一発逆転!美肌獲得31日間集中プログラムという特集のページにクリニックが紹介されました。
「プラセンタ+にんにくエキスのスペシャル点滴」で疲れを一掃。疲れが抜けない、だるいという症状には、体の機能を回復させるプラセンタ点滴が効果的。ここでは、プラセンタににんにくを加えたスペシャルバージョンがあり、全身をマッサージするよりも元気になり、その即効性には驚くほど!顔色が冴え、うるおいとツヤがアップします。

講談社 -美人画報ハイパー
http://butsuyoku.info/asin/4062108992
http://www.google.com/search?q=cache:aHMOS61XPZgJ:butsuyoku.info/asin/4062108992+%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%9E%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%80%80%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%80%80%E6%B3%A8%E5%B0%84&hl=ja
すっごーーーーい、楽しかったぁ〜〜〜何よりも、お薦め商品の商品名、店名、時には電話番号までも書かれてて、即、実践できるようになっていた。かねてより私が躊躇していたプラセンタ注射や、レーザーケミカル、大腸洗浄等、最新の美容情報は役に立ったよぅ〜〜〜行きつけの医院名まで載っていて、あれこれ調べる手間が省けた。・・・

健康食品大手ファンケルもプラセンタ注射をHPで推奨。
http://www.fancl.co.jp/fh/shopinfo/topics/200505.html
ファンケル スクエアクリニック 
http://www.ginzastreet.com/gstclub1.htm
ファンケルの6階にあるスクエアクリニックで美容治療を行ってるのですが前の日から寝違いで辛い1日を過ごしていた事を先生に相談。今話題のプラセンタ注射が良いと・・・?不安でしたがトライ!!なんと、10分ほどでぽかぽかしてきて首が回るようになり肩こりも楽になりました

■特定生物由来製品の特性について情報提供する際の具体例(厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2003/03/dl/s0319-4c.pdf

・本剤は、主成分(/成分/添加物)としてヒト血液(/ヒト胎盤)由来成分を含有していること
・原料となった血液(/組織)を採取する際には、問診、感染症関連の検査を実施するとともに、製造工程における一定の不活化処理などを実施し、感染症に対する安全対策を講じているが、ヒト血液(/ヒト胎盤)を原料としていることによる感染症伝播の危険性を完全に排除することはできないこと

・他への製剤への代替性がないなど疾病の治療上の必要性を十分に検討の上、必要最小限の使用にとどめること

・製品を使用し発熱、発疹・・・等何らかの異常があらわれた場合には速やかに医師・薬剤師等へ相談すること
・何らかの異常発生は、製品の使用直後に限らず、長期間経過した後にあらわれる可能性もあるので注意すること 等

伝達することに係るリスク/ベネフィットを考慮し、医師・薬剤師等の裁量の下で、 適切な手段(主に書面)で伝達するものとする。

関連:
英国:BSE狂牛病)被害者は本当に150人だけ?盲腸推計3800人と、二次感染防止通知6000人
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/43de01537ba9a244b63cb0412d365181
公衆衛生とBSE,vCJD
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/c/a0209d89782edb34131184136abc37e0
イギリス:美容整形に狂牛病感染のリスク?
http://hiddennews.cocolog-nifty.com/gloomynews/2005/02/post.html

さて、下記など、特定生物由来製品の話は別途特集しようと思いますが、情報として取り急ぎ。
■「アルブミン」は、かつて世界の消費量の3分の1を日本が使っていた。

朝日新聞2005年7月17日社説から
>血漿(けっしょう)に含まれるたんぱく質アルブミン」は、かつて世界の消費量の3分の1を日本が使っていた。本来はやけど治療などに使われるのに、栄養剤としても使われてきたからだ。 使うほど病院などの収入が増えることから、必要以上に消費する傾向も指摘されている。
http://www.google.com/search?hl=ja&q=%E3%80%8C%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%96%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%80%8D%E3%81%AF%E3%80%81%E3%81%8B%E3%81%A4%E3%81%A6%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AE%E6%B6%88%E8%B2%BB%E9%87%8F%E3%81%AE%EF%BC%93%E5%88%86%E3%81%AE%EF%BC%91%E3%82%92&btnG=Google+%E6%A4%9C%E7%B4%A2&lr=
http://www.asahi.com/paper/editorial20050717.html
全文保存されている方のブログ↓
http://bigmasa.jugem.jp/?eid=316

ヒトプラセンタ(胎盤)も日本ではむちゃくちゃ濫用されてますが、医療機関でのアルブミンの「栄養剤」使用とは・・・知りませんでした。。今現在もそういう感覚の医師は存在するのでしょうか。