BSEリスコミで出た意見2 SRM焼却や汚水の問題

2月24日のプリオン専門調査会資料、BSEのリスクコミュニケーションで出た意見のまとめから、SRM焼却や汚水処理の問題点をピックアップしてみました。
http://www.fsc.go.jp/senmon/prion/p-dai20/index.html

【前置き】
ある先生から海外の情報を頂戴しました。日本は灰の処理など、どうなっているのかな?

SRM焼却については、EUでは終始850℃以上を保つことになっており、それが不可能な焼却施設では他の様々な代替方法が義務付けられています。焼却施設は条件を満たしているかどうか常に監視されていますが、日本ではアンケート調査しただけなのでしょうか?。EUでは焼却残滓(灰)の処分も承認された施設でのみ埋め立てられますが、これもどうなっているのか?どうも穴だらけで、灰や煙で異常プリオンがいたるところにばら撒かれていないかどうか心配です。それに、去年、スクレイピー汚染組織を600℃で焼却した場合には配管から漏れ出た灰で試した21の動物すべてに病気が移ったといい、病原性は1000℃以上でないと完全には消えないという研究も出ています(BSE monthly report=http://www.which.net/campaigns/food/safety/bse_reports/index.html- December04)”
※なお、EUの850℃というのは、科学的根拠が未だはっきりしないために、暫定措置と
して決められたものです。今後の研究の動向次第で、もっと上がるかも知れません。

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リスコミアンケートから問題点の抜書き

◆前橋
7 国内に設置してあるSRM焼却炉は700℃前後で一時燃焼して、発生したガスをダイオキシン特別措置法に適合すべく2次燃焼時に800℃以上としているのがほとんどの施設、よって資料に記されている800℃以上で燃焼と違いがある!(抜粋)

◆名古屋
環境省の方がいらっしゃらないので質問ができなかったが、最終的には焼却処分だが、セメント焼成に利用するのにも限度があり、また、化成処理されていないものは水分が多く、化成処理されたものはカロリーが高すぎて焼却が困難。焼却に対する考えを伺いたかった」

◆広島
11 食肉処理場の汚水処理はどうなっているのか?(プリオンを不活化できる処理は現状では無理だと思う。)それらを介して2次3次感染を起こす可能性についてはどう考えているか?

◆千葉
「汚泥の処理について。一般の方がいる為、意見交換会での質問は控えた。浄化槽は活性化汚泥処理をしている。それでも作物など(牧草)に影響があるのか。と畜場としては、今後の方針によっては、牛のと畜を止めざるを得ない(焼却等の設備投資は出来ない)」

◆名古屋
12 牛肉骨粉由来成分が入った飼料、肥料の使用は禁止されているが、廃せき柱の扱いはどうなるか。
現在、卸を主とする業者から排出される場合は産廃となるが、小売を主とする事業者からは事業系一廃となる。今後、生ゴミ等の堆肥化事業が行われた場合、肥料に混入するのではないか。
また、現状でも何ら熱処理、不活性化処理されていない牛せき柱を運搬、焼却しているが問題はないか。

◆参考4−2 東京 平成17年1月17日 P=75 21
SRM除去について、と畜場において除去されているものについては、専門的な場所での除去ということで信頼しています。しかしながら、食肉販売業者などでせき柱を分別している業者について、背根神経節が完全に分別されているのか、甚だ疑問である。ある肉店店主に聞くと「せき柱(せきずい)はと畜場で除去しているから、うちの肉は大丈夫。背根神経節は知らない。保健所からの指導もないよ。」と聞いた。この話は決して作り話ではない。しかも複数店で確認しています。BSE検査を20ヶ月齢にしてもSRM除去が完全だからリスクは増えないというが、信じられない。現場での「背根神経節の除去」の実態調査を是非行っていただきたい。いづれ公開されることもあると思うから、その前に是非調査を!
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海外の食肉加工場の汚水処理はどうなっているんでしょう?
※本日、環境省厚労省、食安委に上記内容について質問や情報提供のメールをしてみました。