vCJD患者「国内感染の疑い排除できず」&感染したら保障は?

BSE狂牛病)が原因の、変異型クロイツフェルト・ヤコブ病vCJD)の国内初患者さんですが、「国内感染の疑い排除できず」と、厚労相が発言されたそうです。

厚労相「変異型ヤコブ病患者、国内感染の疑い排除できず」
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20050308STXKC065108032005.html
感染管理が重要になってきますね。しかし、英国で感染したとしても、24日の滞在、3日の滞在で変異型ヤコブ病に感染するのならば、日本は海外旅行大好き国家ですし、「国内には少なからずの患者さんがいる」と考えて、公衆衛生、院内感染対策を強化する必要が出てくるように思えます。


◆普通の生活で、vCJDが感染しないとは本当か?
http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/214e5dafb4cbcfa79757a53197494199

普通の生活でのリスクについて、疑問に思う点を挙げてみました。歯医者に行くことなど、ごく普通の生活だと思いますが。なお、これら、公衆衛生、院内感染対策はプリオン病以前の問題で、通常の感染対策もキッチリしてほしいと思うことがたくさんです。詳細は明日?明後日?記載。


◆変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)に係る感染経路について(厚労省
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2005/03/h0307-4.html 


◆変異型クロイツフェルト・ヤコブ病の感染ルートの調査結果を踏まえた献血に係る対応等について(厚労省
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2005/03/h0307-5.html


◆日本人vCJD患者、英国で感染が「有力」の結論 何故「不明」と言わないのか
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/05030801.htm
90年〜04年に世界各国から輸入された、くず肉加工品の量が掲載されてます。輸入食品などは食安委の「中間とりまとめ案」には反映されてません。


◆イギリスが、vCJDの特効薬とされる薬 Pentosan Polysulphate (PPS)を認可したというニュースがあるそうです。(発言667)
http://www.sasayama.or.jp/saboard/b_board.cgi


◆[解説]救済第1号 輸血感染の追跡、現状は不十分
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news_i/20050225so13.htm
※輸血などが原因で感染した場合の救済の話です。※
医療現場は依然関心が薄く、このままでは救済制度が形骸(けいがい)化しかねない。救済が認められるには、生物由来製品に混入した病原体による感染であることの証明が必要となる。それには、同製品の使用前、使用後の患者の血液・組織が保存されていなければならない。 ところが、厚労省研究班による全国の医療機関調査では、輸血後の感染・副作用 検査を患者全員に実施している病院は12%どまり(抜粋)

感染しても、感染源が判明しなければ救済されないんですね。

実際のところ、美容外科やクリニックのヒトプラセンタ(胎盤)などヒト由来製品の濫用や違反製造など、美容系には危険がいっぱいで、ついにイギリスは規制を始めるようです、
http://hiddennews.cocolog-nifty.com/gloomynews/cat246361/index.html
http://www.rense.com/general62/coy.htm
http://www.placenta-world.com/
その他、医師免許、知識を持たない人による眉のアートメイク(入れ墨)やらピアスなどの肝炎感染問題など、ネットで調べると、もはや美容系は無法地帯といってもいい感じです。(プラセンタ問題はまったく酷い状況で、「ブライダルエステ」と称して、新婦さんにヒトプラセンタを注射するクリニックなどもありました。)感染した場合の保障はどうなるんでしょうね。

ちなみに、違法なピアススタジオでも「滅菌消毒の専門性」をうたっているところがありますが、感染管理は生易しいものじゃないと思いますよ。資格を持つ医療従事者でさえ四苦八苦してるんですから。


◆薬害ヤコブ病訴訟、新たな訴えも
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2005022800169&genre=D1&area=S00
薬害ヤコブ弁護団は「今回の患者は手術から20年近くたって発症した。今後も被害者が出る可能性がある」と指摘(抜粋)。移植で20年という例もあるそうです。


◆英国の新仮説、vCJD既発症者の感染源は70年代のベビーフード vCJD禍は端緒にすぎない
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/05030701.htm
農業情報研究所さんの邦訳解説。これが本当だったら、とんでもないことになるんですが。すべての計算や予測がひっくりかえります。その後の情報が気になります。


ところでですが、80年〜96年当時、英国、ヨーロッパから(第三国経由も含め)MRMなど危険部位を含んだ「加工食品」がどれだけ日本に入ってきたか、調査はされているんでしょうか。私はそれらの資料はまだ見ておらず、食品安全委員会の中間とりまとめ案でも全然触れられてないんですが。。。

(加工食品のことは5ヶ月近くWebにアップされてなかった9月16日の意見交換会で、「北海道で生きたままレンダリング事件」、などとともに指摘されています。アップが遅いだけに!注目!の議事録とアンケート結果と思います)
http://www.fsc.go.jp/koukan/risk160916/risk-koukan160916.html