複数の生体牛の末梢神経からもプリオン検出されていた

■「OIE/BSEコード改正に関する専門家会合」を傍聴しての情報

4月8日、金曜日に傍聴してきました。まとめる時間がなく、一つだけトピックを。。(私は聞いて仰天しましたが)
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2005/03/h0330-3.html

向かって、横山先生の左隣におられた先生(お名前未確認、食安委委員ではない方)の発言です。品川先生が、死亡牛の末梢神経からプリオンの話をされたときに以下のような主旨のご発言をされました。

「末梢神経からプリオンが出たのは、死亡牛だけではない。複数いるのだ。他に、神奈川で発見された2頭の健康牛の末梢神経からも検出されている。」(官庁側が確認したら「起立困難」でしたが、いわゆるBSEの症状、とされているものではない生きた牛からも検出)

つまり、厚労省が以下Q&Aを作成している死亡牛
http://www.mhlw.go.jp/qa/syokuhin/bse/041101.html
以外で、検査を通れば食肉の対象となる牛?(起立不能も検査でOKだったら食用となるのでしょうか?)の陽性牛の末梢神経からも検出された、ということです。
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http://www.mhlw.go.jp/topics/0103/tp0308-1.html#22q2
■5頭目 平成14年8月23日確定
出生日 平成7年12月5日(80ヶ月齢) ホルスタイン種(雌)
神奈川県伊勢原市(神奈川県伊勢原市) 神奈川県食肉衛生検査所
国立感染症研究所) 起立不能・股関節脱臼・両側前肢関節炎・乳房炎・熱射病
WB法 + 免疫組織化学検査 + 病理組織検査 −

■10頭目 平成16年2月22日確定
出生日 平成8年3月17日(95ヶ月齢) ホルスタイン(雌)
神奈川県秦野市(神奈川県平塚市) 神奈川県食肉衛生検査所
国立感染症研究所) 起立困難・股関節脱臼
WB法 +  免疫組織化学検査 +  病理組織検査 +
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この話を聞いて、私は先日、某プリオン調査会委員から伺った、「体の極々一部、脳幹をちょっとしか調べていない検出限界ギリギリの高齢牛を食べるなら17ヶ月などの若牛を未検査で食べるほうがまだまし」という話が現実的に感じました。(少なくとも、高齢の、飼料対策実施前の牛の食用はやめるべきではないか?)なお、品川先生が、「若い牛の筋肉などの組織を調べたくとも、検体が手に入らないのです」、といわれてましたが、厚労省の発表を見ても「この牛の食肉、内臓等、当該牛に由来するものは、焼却処分とするため、市場には流通しません」だし、そんなことを言っている場合じゃないだろう、全部研究機関に回すことにすべきだろう、とつくづく思いました。

これに対して、厚労か農水の担当者が「その検出されたプリオンに感染性があるのか?そこがOIEで問われる問題」といわれていましたが、感染の有無の確認はマウスを使ってあと2年はかかる、と品川先生が言われていました。

私としては、50mgでサルが感染した以上、感染の有無も何も、WHOの「全ての感染牛の組織を食物連鎖から排除すべき」と考えるのが「普通の考え方」だと思いましたが。。

しかし、この情報、公式にはない、他のメディアにも出ていない最新情報ですよね。(^^; 先日の会議報告でどこかのメディアさん、報道されましたでしょうか?