アメリカの食肉処理の現場で内部告発が続いている

昨年の、米国最大食肉加工企業のタイソン社労組の内部告発農水省への陳情書提出、米国食肉検査官組合の告発などに引き続き、米国は内部告発が続いているようです。


■(4/9)「米農務省はBSE秘匿の疑い」元食肉検査官が告発
http://health.nikkei.co.jp/bse/child.cfm?i=2005040904373bs&c=0
現地時間の4月12日に、カナダで公聴会と、プレスカンファレンスがあるそうです。
詳細は【笹山登生掲示板】の発言[1022]に翻訳や情報をいただいております。
http://www.sasayama.or.jp/saboard/b_board.cgi


BSE問題 米・現役食肉検査官が「ずさんな実態」を初証言 
4/11 NNNニュース
http://www.nnn24.com/33932.html
NNNニュースさんのスクープのようですね。記事を抜粋。

 BSE問題に関連して、アメリカ農務省の現役食肉検査官がNNNのインタビューに対し、「食肉処理場の検査体制はずさんである」と具体的に証言をした。現役の検査官がテレビカメラの前で、このような証言をしたのは初めて。 食肉処理現場のずさんな実態を証言したのは、牛の月齢判別や危険部位の除去などが適正に行われているかを監視する農務省・食品安全検査局の現役の食肉検査官。検査官は「米国内で本来、食肉として処理されてはいけない、月齢30か月以上の牛の危険部位が処理される場面をこの2日間だけでも2度目撃した」と述べた。また、処理場の従業員の多くが、まともな訓練も受けないまま、月齢判別などの現場を任されているため、間違いや見過ごしが日常的に起きていると述べている。さらに、間違いや見過ごしを指摘した場合にも、処理場や農務省の幹部にはとりあってもらえず、現場の検査官の権限がほとんど生かされていないと訴えている。その上で検査官は「処理業者が、農務省に指図をするという構図にはもううんざりだ。結局、業者は検査官をなるべく排除しようとしているんだから」と述べた。 今回の取材に応じた検査官以外にも、農務省の基準が守られていないと主張する現場の担当者は全米で声を上げ始めている。(以下略・原文をどうぞ)