BSE意見交換会後の、斎藤登事務局長コメントが、すごい。

日本農業新聞記事 全国50ヶ所のBSE意見交換会を終えての食安委事務局長のご発言について。

食品安全委員会 斎藤登事務局長の「各県に出向いて直接説明した分、科学的な知見に対する理解は深まった」という意見は、これから抜本的見直しをされる「中間とりまとめ案」について理解が深まった、ということではなく、「BSEは科学的に未解明な部分が多く、こうして意見交換をしている間にも、危険部位以外からプリオンが検出されたりとか、新しい知見がどんどん出てくるのだ」ということについて理解を得た、という意味ですよね?当然?・・・・・・BSE問題が浮上したことでますます問題が明らかにされてきたと私は認識しています。

危険部位除去に関してはピッシングやスタニングの問題、除去をしてくださる従業者の教育や経験、資格制度やマニュアルなどの問題、そこを厚労省が把握していなかったということ、(話題の政治家曰く、「伝聞を鵜呑みにするのか」という問題もあるし)、月齢等履歴を誤魔化す、耳標付け替え事件が単発事例でないこと、海外で輸入植物飼料から動物蛋白が検出されているにもかかわらず日本ではDNA検査もしていないこと等など・・・・・。とても全頭検査を止める状況にはないと思うんですがね。

BSE意見交換会が終了 消費者の不信残る
[2005年01月18日付]

 牛海綿状脳症(BSE)国内対策を見直すために、食品安全委員会と厚労・農水両省が全国約50カ所で行ってきたリスクコミュニケーション(意見交換会)が17日の東京会場で終了した。延べ5000人を上回る人が参加したが、最大の焦点である全頭検査の緩和では、消費者側の不安・不信がぬぐわれたとはいえず、課題を残した。BSE問題は今後、米国産牛肉の輸入再開条件で、日米協議が19日に本格化する。
 
 意見交換会の“全国行脚”は、与党から「消費者の理解が不十分」との批判を受け、昨年10月以降3カ月にわたり行ってきた。BSE検査の検出限界を踏まえ、20カ月齢以下の牛を全頭検査から外すことの是非が論議の中心になった。
 
 同委は「各県に出向いて直接説明した分、科学的な知見に対する理解は深まった」(斎藤登事務局長)としているが、「立場の違う人の間でコミュニケーションができていない」と課題を挙げる。消費者側と食品事業者側で感情論的なやりとりも相次ぎ、対立する課題で共通認識をつくる難しさを浮き彫りにした。

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