狂鹿病(CWD)とBSE評価について食安委に質問してみた

食品安全委員会に今朝、以下の質問メールをいたしましたので、ご報告いたします。練られてない文章で先方にもちょっと気の毒ですが、とりあえずは送ってみました。 http://www.fsc.go.jp/dial/index.html ==============■標題 : BSE・CWD問題…

我々と米国の牛は、まさか「シカ」等を知らぬ間に食べている?!

米国では、狂鹿病(CWD)がいま、大問題になっています。米国の州によっては、野生のシカの2割が感染しているという話もあるほどです。先日、MAD COW USA(邦題 隠された狂牛病)という本の著者、ジョン・スタウバーさん(John Stauber)の講演に行き、大変…

危険部位完全除去は無理&評価に狂鹿病が入らぬ理由

■危険部位の完全除去が無理な理由→スタニングによる内部からの肉の汚染農水省からの回答:新聞の小澤義博氏のコメントは事実ではない http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/1e5d80abffdda8a01939e2ab7e9e8d02 でも紹介しました、危険部位の「完全除去」が…

農水省:新聞の小澤義博氏コメントの事実は確認できない

■7月19日の米国食肉輸出連合会の全面広告 http://blog.goo.ne.jp/infectionkei2/e/958a113072a041131ff4ef54a50d891cに紹介した、朝日・毎日・読売・東京新聞の、ページ全面に大きく掲載されたという、米国食肉輸出連合会の小澤義博氏のコメントについて…

米牛トレーサビリティを、自民ふただ議員が否決するって?

■【内外無差別はどこへいった?】米国牛トレーサビリティー法案を自民党のふただ(ニ田)議員が否決するといっている件米国牛輸入については、「内外無差別」が前提で、例の怪しい月齢区切り論争が勃発したようですが、「内外無差別」というならば、当然「飼…

衆院:農水委のBSEの質疑で食安委内紛・新たな汚染源指摘

本日の衆議院農水委員会の質疑がありました。かなり興味深い内容です。専門家の話をわかりやすく聞くチャンスです。質疑の中継ビデオは、下記の検索で 平成17年7月27日 農林水産委員会 を指定して、 「検索」ボタンを押すと出てきます。 http://www.shugiint…

アメリカは牛のSRM入り肉骨粉を海外に輸出?

■アメリカは牛のSRM入り肉骨粉を海外に輸出?Speak Easyさんがまとめてくださいましたこれ↓。ぜひお読みください。アメリカは牛肉骨粉を海外に売りさばいている? http://blog.livedoor.jp/manasan/archives/50005643.html衆院農林水産委員会アメリカBSE…

肉エキスと動物油脂の産地は米国・中国少なくないみたい

■肉エキスと動物油脂の産地って米国・中国が少なくないみたいですね。肉エキスや動物油脂の産地表示って、殆ど見たことなくて、外食をしてても、加工品を手にとっても、牛以外はあまり、考えたこともなかったんですが、先日ネットサーフィンをしていて、トッ…

日経BP社の記事が、日本の経営者に与える影響について

ここ最近、1年くらいかな、日経BP社の一部の記事を読んで、よく疑問を感じています。バイオテクやMedWaveなどでは時々最新の情報も頂いているんですが、BSE問題などではミスリードがどうも気になります。まずはこの記事をお読みください。「日経BP社全社統…

米調査報告&朝日全面広告&米科学アカデミー政府批判

■アメリカBSE問題調査団報告 高橋千鶴子衆院議員のHPに、先日の衆院農林水産委員会の米国調査団の詳細報告書がUPされておりましたので、ご紹介。。衆院農林水産委員会アメリカBSE問題調査団報告 http://www.chiduko.gr.jp/act/2005/kiji/0506/050621.h…

【番外編】日本学術会議参加の113学会で不正行為

番外編。 とりあえず、「日本学術会議」の看板にも注意をする必要がありそうです。 学者もいろいろいるようで、当たり前のことですけれど、肩書きだけで信用するのは危険。 専門家の皮をかぶった非専門家もおりますし、 学者の言うことをうのみにする前に、…

プリオン専門調査会:米国牛輸入審議 傍聴報告

傍聴行ってきました。気が付いたことだけで、恐縮ですが。。いつもこのブログにまとめるより先に、笹山さんの掲示板に書き込んでいます。内容について、多数の、鋭く的確な情報をいただけるからです。最新の情報は掲示板をご参照ください。 http://www.sasay…

危険部位→肉骨粉→鶏飼料→鶏糞ごみ→牛の飼料・・?

■米国:30ヶ月以上の牛の除去したSRMも「レンダリング」(肉骨粉)へ平成17年5月16日 食安委の意見交換会 in 名古屋 議事録から http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/iken/txt/050513-1c.txt http://www.maff.go.jp/syoku_anzen/shokuh…

【米国】牧場の「補助飼料」の中身は?&SRM検出キット

■【米国】牧場に点在させる「補助飼料」の中身は?米国と日本では肉牛の育て方が違い、米国の場合、代用乳を使わないことが多いとの話ですが、牧場に「補助飼料」を点在させるスタイルがあるようです。その補助飼料の中身は何が入っているのでしょうか?ぜひ…

OIEは信用できるか?【蔓延】米国とカナダで狂鹿病発生

■OIEは信用できるか?我々の安全を守ってくれるのか?山内一也先生の最近の講義がUPされました。 人獣共通感染症連続講座(山内一也)(第165回) 2005.6.24 BSEのリスクとわが国における安全対策 http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsvs/05_byouki/prion/pf165.html …

米国の高リスク牛の隠蔽状況と、輸入停止国&中国は?

これはいったい何なんでしょう?こんなもの輸入検討とまだ言うんでしょうか(^^; 食安委はどう「リスク計算」するんでしょう?■怪しい牛はますます牧場や農場で埋め立て?! 米国のズサンなBSE検査サンプリング計画 怪しい牛はますます牧場や農場で埋め立…

英国:被害者は150人だけ?盲腸推計3800人と二次感染

BSEによる変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)について、一部の学者の方々によって喧伝されるのは、「リスクは僅少」という形容をつけた、発病した「死者」の数だけだったりします。しかし私達が注意しなければならないのは、彼らが公衆衛生や院内感染…

米国食肉輸出連合向けに販促費供出を決定とか。&毎日新聞社説

■■米国の対策は「祈り」と消費者団体がUSDAを批判米で2頭目のBSE感染牛、出生証明の実施を要請=CSPI「USDAの対策は祈り」と批判 http://www.jc-press.com/kaigai/200506/062702.htm CSPI Reaction to New Mad Cow Confirmation and Administration's "Faith…

米国の2頭目に関する疑問&、BSEと労働安全について

米国で2頭目のBSEが確定しました。■アメリカのBSE確認検査結果は、陽性。 詳細は笹山さんのブログを http://www.sasayama.or.jp/wordpress/index.php?p=299 最新ニュースは掲示板 http://www.sasayama.or.jp/saboard/b_board.cgiここで、二つの大きな疑問が…

米消費者団体CUが20ヶ月以上全頭検査をUSDAに要求・傍聴

■米消費者団体:コンシューマーズユニオンが20ヶ月以上の牛について全頭検査を要求20カ月以上の牛、BSEの全頭検査を・米有力消費者団体(確定にはWB法も) http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20050622AT2M2200V22062005.html 全頭検査を要請=BSE対策…

世界初 生体牛テスト開発 & 感度10倍、費用10分の1テストも

■「世界初の生体のままでのBSE検査法開発」ニュース 笹山登生さんの掲示板より、笹山さんからのご紹介です。 http://www.sasayama.or.jp/saboard/b_board.cgi サイト http://www.newswire.ca/en/releases/archive/June2005/16/c2783.html によると、この画期…

食品安全委員会委員 唐木英明東大名誉教授のご活動

物事は両極から公平に見て、判断しなければなりません。検査廃止反対派の一方ばかりを紹介して、一方を紹介しないというのは、読者をミスリードする可能性があります。ということで、今回は、全頭検査廃止・米国牛輸入再開を推進されている、全頭検査廃止推…

BSE感染源は肉骨粉ではなく「代用乳」説 &米国2頭目

◆BSEの感染源としての代用乳6月11日、日本獣医畜産大学で「BSEと飼料問題」についてのシンポジウムが行われました。 http://home.hiroshima-u.ac.jp/yiwa/ http://home.hiroshima-u.ac.jp/yiwa/19APS.pdf トピックは、日本で今まで「不明」とされていたBSE感…

米牛に関する調査会傍聴と歯科・内視鏡の感染対策

遅くなりましたが、5月31日、米国牛の審議がいよいよはじまりました、その傍聴感想をUPします。 たいがいこのブログを更新するより先に笹山さんの掲示板に書き込んでおりますので、笹山さんの掲示板をご覧になっていただければ幸いです。 http://www.sasayam…

【鳥フル】北京大使館が「注意事項」掲載 【121人死亡説?】

ニッポンの「危機管理」をぼんやりと考えながら鳥インフルエンザの情報を。。。北京大使館が在留邦人に対して「注意事項」を掲載しました。 その後の情報にご注意ください。青海省における高病原性鳥インフルエンザの発生について(北京大使館) (05.05.26…

米牛肉「輸入再開の条件は整っている」by読売新聞社説

ここはありがたいことに新聞記者さんも読んでくださっているのですが、社説って、新聞の顔ですよね?社説を読めばその新聞のレベルがわかる、と申しますよね?読売新聞を読んでいたら、唸らせる社説がございましたので、その検証とともに米国牛の問題点の総…

中国で鳥インフルエンザ死者121名?台湾SARS騒動

日本では報道されていないけど、今、世界中の関係者が注目しているであろうニュースがあります。中国の鳥インフルエンザで既に121名が死亡、1300人が隔離されている、というWebニュースです。しかし真偽のほどはわかりません。非公式情報、情報求む、として…

もう絶句:米国牛輸入に関する科学捻じ曲げ意見交換会

「食品に関するリスクコミュニケーション(米国産牛肉等のリスク管理措置に関する意見交換会)」の開催(5月20日) http://www.maff.go.jp/www/press/cont2/20050427press_6.html 参加してきました。急ぎにつき雑文で申し訳ありませんが、いくつかトピックを…

BSE審議の座長代理が辞意表明 食安委に疑問

食安委は、税金の無駄遣いどころか国民の食の安全の害悪とならないように、「今後は、」ちゃんとやってほしいですね。というか、もうすでに、食安委が全然信用ならないのに、食の「安全・安心」などできるわけがない。良心を持った科学者として、あの場にい…

BSEに感染した牛は、骨除いても食肉処理過程で肉汚染

結局、「危険部位除去」だけでは、BSE対策の要にはなり得ないことがよくわかる記事をUPします。飼料管理がなっていない牛など食べられませんね。20ヶ月以下なら輸入OK、などと適当な回答を作成した「日米実務者会合?」のメンバー個人個人が責任を持って尻拭…